２００６．１０．１
　 　ＮＨＫのテレビで将棋の番組を見るのが日曜日の楽しみの一つとなっていいます。小学生の頃に駒の取り合いに熱中していたものとは違って、プロたちの考えていることに驚くと同時に教えられることが多々あります。将棋の世界の深さに触れて、柄にもなくわが人生を振り返ったりもするわけです。
　将棋に興味を深く感じるようになると、月並みながら、囲碁との違いを考えてしまいます。その違いを考えていてふと頭にひらめいたのは、「野球とサッカー」の違いと同じではないかということです。
　将棋と野球は、駒も選手も細かい役割分担が定められています。野球では攻撃と守備についてまでルールがあります。それに比べて、囲碁とサッカーにはそれぞれに細かな役割分担はありません。ゴールキーパー以外は、ピッチの中ではどこにいようと問題はありません。誰がシュートをしてもよいことになっています。囲碁にも、細かな規則はほとんどありません。
　細かな規則の中で最善の努力をして遊ぶものと違って、規則の緩やかな中で自由な世界に遊ぶのが囲碁とサッカーなのでしょうか。捕らわれることを捨てて自由な発想で囲碁をやることに徹しようと思います。